50代になり、4年働いた仕事を退職。失業保険の受給も終わり、正社員として再び働きたいと思っても、現実はなかなか厳しい……。
特に、私のように地方(田舎)で事務職に絞って仕事を探している場合、求人そのものが非常に少なく、応募しても面接に進めなかったり、たとえ面接に行けても受からなかったりすることが続いています。
さらに、ハローワークで紹介された求人が、実際の仕事内容や勤務条件と違っていたという経験も複数あり、結果的に転職回数が増えてしまい、「転職が多い」というレッテルを貼られがちです。
本記事では、私の体験をもとに、
・なぜ50代の正社員事務は受かりにくいのか
・田舎で事務職を探す難しさ
・求人内容と実際が違う会社の見極め方
・ストレスや体調不良とどう向き合うか
をリアルにまとめました。
同じ悩みを抱える方に、少しでも参考になれば幸いです。
50代女性が正社員事務に受かりにくい理由とは?
年齢でふるいにかけられる現実
求人票には「年齢不問」と書かれていても、実際には若い人を採用したい企業が多いのが現状です。
事務職は応募者が多いため、企業側が選べる状況にあり、どうしても50代は後回しにされる傾向があります。
パソコン作業が多く、スピード重視の会社が増えた
最近は事務でも
・Excelの関数
・データ入力の速さ
・チャットツールへの即時対応
などを求める企業が多く、50代にはハードルが高く感じる場合も。
もちろん経験値は豊富ですが、採用担当が「若い方が覚えが早い」と思い込んでいるケースは多いです。
転職回数の多さを指摘される
私自身も、求人内容と実際が違ったために退職した経験が何度もあります。
・休日数が違う
・勤務時間が違う
・残業が多い
・給料が違う
・人間関係の問題
など、ワンオペで子育て真っ最中の時の私には働き続けられない理由が明確にありました。
しかし履歴書に書くと、どうしても「転職が多い人」と見られてしまうのが現実です。
地方(田舎)で事務職の求人が少ない理由
人口が少ない → 企業数が少ない
そもそも事務職が必要な企業数が少ないため、求人数が少ないのは当然です。
1つの求人に対して、応募数が集中することも珍しくありません。
事務は“若手の採用口”になりがち
地方企業では、
「事務は若い人を育てたい」
という考えが根強い場合も多いです。
そのため、50代は応募の段階で弾かれてしまうことも。
経験者歓迎と書きつつ、実は“安く使いたい”
地方では、
「事務=低賃金」
の傾向が強いため、年齢給が高くなりやすい50代正社員は採用を敬遠されがちです。
ハローワークの求人が実際と違う問題
実際あった「求人票と違ったこと」
私が経験した例では…
・給料が求人より数万円低い
・休日数が違う
・勤務時間が違う
・残業なしと書いてあったのに毎日1〜2時間
・仕事内容が「簡単な事務」→実際は営業や雑務が多い
このようなことが珍しくありません。
なぜそんなことが起きるのか?
・企業側が“よく見せよう”とする
・求人票の更新がされていない
・募集をかけた担当者と現場が違う
などの理由があります。
見極めるポイント
50代になり、今までたくさんの求人に応募した私が 最近面接では 色々質問するようにしています。
さすがに もう最後の職場にしたいですから、入社してから こんなはずじゃなかった・・・と思いたくないですからね。
ここまで聞くと相手先にも こんなことまで聞くのか?と思われるかもわかりませんが、こちらもそこまで必死というのをアピールしたいですし、噓をついてまで求人してる会社って所詮そんな会社なんだと思うからです。
ですから 私が最近面接で聞く内容を参考までに書きます
-
1日の仕事の流れ
-
実際の休み
-
パソコン作業の量(どのくらいのスキルが必要か)
- 前任者との引継ぎがあるか
このような内容に面接で疑問に思ったことはなるべく聞くようにしています。
私の場合、子育ても終わり、主人も単身赴任なので時間に余裕があるので、残業は全然OKなので、残業についてはこちらからは聞きません。
でも 残業について気になる方は確認してみてください。
特に パートでもいいと思っている方は 扶養のこともあるので確認しておくことをおすすめします。
私が 最近の求人内容で重要視していることは お休みと引継ぎがどのくらいあるか・・・です。
今まで採用された会社でよくあったのが、前任者が退職してきちんとした引継ぎがなかった会社が多いです。
そして 引継ぎ資料やマニュアルがない・・・
ハローワークでそれを話すと、そんな会社多いよ・・・って言われました。
人間関係のストレスで体調を崩すリスク
私の場合、人間関係に悩みすぎて過呼吸になってしまったことがあります。
50代になると、若い頃よりもストレス耐性が落ちていることもあり、合わない職場で無理をすると心身に大きく影響すると痛感しました。
ストレスが連続すると、すぐに過呼吸が出てしまう体質になってしまったため、職場選びは慎重にしています。
でも 人間関係は実際に仕事してみないとわからないことも多いので難しい問題です。
ただ、私の経験上、よく求人が出ている会社は人間関係で退職している人が多いと思います。
事務以外の仕事も考えたが…向いていない仕事もある
手先が不器用なため、
・製造業
・縫製
・細かい軽作業
などは難しいと感じています。
50代で新しい職種に挑戦するのは素晴らしいですが、向き・不向きを無視して転職すると続かないため、自分の特性と体調を考える必要があります。
50代女性が正社員として働くためにできること
① 事務の中でも“ニッチな職種”を狙う
例:
・医療事務
・介護事務
・学校事務
・農協JA系の事務
・工場の総務
・運送会社の経理補助
一般企業よりライバルが少ないためチャンスがあります。
② パソコンスキルは“最低限だけ”復習する
・Word
・Excel(四則演算+簡単な関数)
・メールマナー
これだけでも採用されるケースは十分あります。
③ 週3〜4パートから正社員登用を狙う
地方の中小企業や親族経営の会社では
“最初はパート採用→慣れたら正社員”という形をとることも多いようです。
④ 面接で転職理由を正直に言いすぎない
「求人票と違った」と言うと、慎重な人事は採用をためらうことがあります。
以下のように柔らかく伝えるのがコツです。
前職では仕事内容の方向性が変わり、持っているスキルを活かせなくなったため、事務として長く働ける職場を探しています。
最後に:50代の転職は厳しい。でも不可能ではない
50代の事務職転職は確かに厳しいです。
しかし、
・地域特有の働き方
・ニッチな求人
・職場選びの工夫
によって、正社員として働く道はまだ残されています。
同じように悩んでいる方へ。
「50代だからもう無理」と思わなくて大丈夫です。
自分に合った働き方を、私と一緒に少しずつ探していきましょう。

